わずか31年という短い生涯にすべてを表現し、希望と夢を残していった伝説のストリート・アーティスト、キース・ヘリング。 中村キース・ヘリング美術館は、八ヶ岳の美しい自然の中で静かに彼と向き合い、大都市ニューヨークで生まれたヘリングの芸術とそのエネルギーを感じる事が出来る美術館です。
創設者の中村和男が1987年より蒐集しているキース・ヘリングの作品約300点を中心に展示する世界で唯一の美術館です。
八ヶ岳中村キース・ヘリング美術館
八ヶ岳(やつがたけ)
山梨県と長野県に横たわる山塊であり、かつて縄文文化が隆盛を極めた地。
標高1,000メートルに位置する当館周辺の環境は、生命を育む母体の胎内気圧に等しいといわれています。
イコンズ(1990) - 作者: キース・ヘリング中村キース・ヘリング美術館
「ダーウィンによれば、この世の中の地上の生物の中で生き残ってきた生物は、頭の良いものでも強いものでもなく、変化に対応した生物なのだという・・・。
このきわめて単純な線と、平坦な色彩だけの作品から私の想像は無限に広がり、あたかも宗教画のように、私に多くの意味を伝え、人生への深い問いを投げかけるのだ。」
中村和男
(中村キース・ヘリング美術館 館長)
建築
当館は日本の現代建築をリードする北川原温により設計されました。 村野藤吾賞(2008年)、JIA日本建築大賞(2009年)、二度にわたる山梨県建築文化賞(2007年、2016年)を受賞しています。
闇の展示室出典: Nakamura Keith Haring Collection
闇の展示室
展示空間はキース・ヘリングの思想と生きざま、そして彼が駆け抜けた時代の「光と影」�を根底に構成されています。
ブループリント・ドローイング(テキスト)(1990) - 作者: キース・ヘリング出典: Nakamura Keith Haring Collection
1980 年から81年にニューヨークでの初個展のために描かれた作品を元に1990 年、版画による17点のポートフォリオを制作。
ブループリント・ドローイング(1990) - 作者: キース・ヘリング出典: Nakamura Keith Haring Collection
ブループリント・ドローイング(1990) - 作者: キース・ヘリング出典: Nakamura Keith Haring Collection
オルターピース:キリストの生涯(1990) - 作者: キース・ヘリング出典: Nakamura Keith Haring Collection
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希望の展示室 ストリートビュー
「希望の展示室」の照明は八ヶ岳のある日の日の出の照度に合わせています。
希望の展示室中村キース・ヘリング美術館
スカイステージ(北川原温建築都市研究所)中村キース・ヘリング美術館
スカイステージ
大胆にカーブしたルーフは活火山を含む八ヶ岳連峰の�荒々しさを�表現しています。
ミュージアムシアター(2017)出典: Nakamura Keith Haring Collection
ミュージアム・シアター
波動や稲妻を表現した外壁は、ヘリングの作品に通底する生命のエネルギーを表しています。
増築中のドローイング(北川原 温)中村キース・ヘリング美術館
美術館を超えた美術館へ
2015年春には「美術館を超えた美術館」をテーマにリニューアルオープンしました。増設した「自由の展示室」では国内外の作家を紹介し、ヘリングの作品をそれらの作品と対峙させることでヘリング像を多重的に浮き彫りにする試みを行なっています。
WordPlay By Wosene Worke Kosrof 言の葉の戯れ出典: Nakamura Keith Haring Collection
ワセニ・ウォルケ・コスロフ個展「WordPlay | 言の葉の戯れ」
2017年11月23日(木・祝)- 2018年4月15日(日)
ワセニ・ウォルケ・コスロフ
エチオピア出身のアーティスト。アフリカ現代美術を代表する画家の一人であり、エチオピアの主要言語の一つであるアムハラ語の文字を取り入れた構成が特徴。
Artwork ©︎Wosene worke Kosrof
大山エンリコイサム個展「VIRAL」中村キース・ヘリング美術館
大山エンリコイサム個展「VIRAL」
2019年5月18日(土)-2020年3月22日(日)
大山エンリコイサム
アーティスト。エアロゾル・ライティングのヴィジュアルを再解釈したモティーフ「クイックターン・ストラクチャー」を起点にメディアを横断する表現を展開し、現代美術の領域で注目される。
Artwork ©︎ Enrico Isamu Oyama
Photo by ©︎ Shu Nakagawa
All Keith Haring Artwork ©The Keith Haring Foundation
Special Thanks to
Atsushi Kitagawara Architects Inc.
Wosene worke Kosrof
Enrico Isamu Oyama