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日が暮れても、若い娘は頬杖をつきながら読書に夢中です。彼女を気遣って、行灯の灯芯をかきたてているのは、姉らしき年上の女性です。2人とも江戸時代中頃に流行した髪型を結っていますが、表情やしぐさ、装いにおける年齢差が巧みに描き分けられています。過去の時代を描きながらも、光の方向性を意識し、現実感を伴った空間描写は新しく、松園の創意が感じられます。第1回文展への出品作。
美術館を探索し、Art Transfer、Pocket Gallery、Art Selfie などで芸術作品をお楽しみいただけます