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食後

佐分眞1931年頃

名古屋市美術館

名古屋市美術館
名古屋市, 日本

名古屋市に生まれ、東京美術学校卒業後、帝展に出品をはじめる 127 年に渡欧、フラ ンスを拠点にイタリア、スペインオランダなどを旅行し、ヨーロッパ絵画の伝統に触れるなかで、自己の様式を模索して行った。滞欧期の作品が帝展で特選を受賞、その後も特選の受賞を重ねるなど華々しい活躍をしたが、1936年38歳の若さでみずからの命を絶った。
佐分はおもに人物画を手がけ、その中で3人の人物を組み合わせた構図の作品を繰り返 し描いている。《食後》はそのひとつで、右2人の人物の配置や、右端の女性の姿勢、机をはみ出して置かれているナプキンなどから、最初に帝展で特選を受賞した《貧しきキャ フェーの一隅》(ひろしま美術館蔵)とほぼ同時代の1930年頃の作品と思われる。ここでは上からの強い光線を強調しながら人物の骨格を力強い筆致で描いており、佐分が1929年に オランダで見たとされるレンブラントの影響がうかがわれる。青みがかった暗色の背景か ら浮かび上がる骨太な人物像は、硬質で重厚な存在感を生みだしている。
(出典: 『名古屋市美術館コレクション選』、1998年、P. 105.)

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  • タイトル: 食後
  • 作成者: 佐分 真
  • 作成日: 1931年頃
  • 実際のサイズ: 130.3×162.1 cm
  • 来歴: 1984年購入
  • タイプ: 絵画
  • 権利: 名古屋市美術館
  • 媒体/技法: 油彩・キャンヴァス
名古屋市美術館

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