日本初の色絵磁器
日本初の磁器の誕生から30年も経たない頃、有田焼に大きな変化が生じます。中国から色絵の技術がもたらされ、遅くとも1622年には、日本で初めての色絵磁器が焼かれるようになりました。初期色絵(1640~1660年頃)といわれる、文様に色絵を使った様式が生まれ、新しい製品を次々と生み出しました。その背景のひとつには中国で1644年にはじまった明から清への王朝交替による、中国磁器の輸出の停止があります。この時期、形状やデザインの模倣にとどまらない、技術レベルでの中国磁器の影響が見られ、急速に景徳鎮風の作風へと変化しました。