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銘の出典は、『將進酒』李白。手捏ねと箆削りという樂茶碗の基本的な造形要素を強く打ち出す手法を用いている。全体に薄造りの沓形茶碗で、口辺は山道状に起伏をつけ、篦によって一部を大胆に切り取っている。総体に掛けた備長炭の灰釉はやわらかく、口縁から胴、腰にかけて斜め帯状に呉須釉を掛けている。その釉景は、遥か天涯まで続く黄河の源流を表しているようである。削り出し高台にまで釉薬による景色がある。「昼の航海」シリーズの1点。
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