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銘の出典は、自作詩『巌上に濡洸あり』の一節より。行数をわけて、四碗の茶碗の銘となっている。本作は一・二行目「白雲の中を登れば 巌急に迫りだして万仞 洸りのやや明かりをもって頂き近きを知る」をあてている。茶碗全体は歪んでいて、口縁の一部を内側に押し込んでいる。大胆な箆使いを巧みに施していて、全体に付けられた縦箆が造形に豊かな動きを与えている。透明釉を基調にして黒釉、緑釉、銅釉など複雑に合わさって迫力ある景色を生み出している。
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