次の場所
関連コンテンツを見る
銘の出典は、自作詩『雨滴に洸をあつめて』の一節より。全詩を数行ずつ分け、それぞれ五碗の茶碗に付けている。本作は四行目「円き小さき粒に世界を映じ」をあてている。やや小ぶりな茶碗。手捏ねと箆削りという樂茶碗の基本的な造形要素を強く打ち出す手法を用いている。口縁の一部は篦で大胆に切り取っている。総体に備長炭の灰釉を掛けて、胴全体には幾何学的に呉須釉を施している。他に、緑釉、銅釉、黒釉を用いて多彩で印象的な釉景色を表現している。小さな削り出し高台の内部に当代の樂印を捺している。
美術館を探索し、Art Transfer、Pocket Gallery、Art Selfie などで芸術作品をお楽しみいただけます