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禅宗の開祖である達磨は仏教を広めるためインドから中国に渡りました。梁の武帝と問答をした後、1本の葦に乗って揚子江を渡ったという故事が知られています。この作品はその逸話を描いたものです。達磨が全身にまとった衣の襞は、画箋紙という中国製の紙ならではの性質を活かし、墨と墨とが交じりあわず、その境に生まれた白い筋を利用して描いています。このような技法を「筋目描き」と呼びます。墨の濃さ、水分の量などすべてをコントロールしなければ描くことができません。若冲の技術の高さと想像を超える練習量に驚かされます。
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