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幕藩体制が崩壊すると、藩営の御用窯は民営へと転換し、それまで御用品に制限されてきた薩摩錦手は、誰もが製作し、誰もが手にすることのできる焼物へと転換しました。こうして到来した民営の時代に、先陣をきったのが十二代沈壽官(1835-1906)でした。沈壽官は、明治8(1875)年に玉光山(ぎょっこうざん)陶器製造場(現 沈壽官窯)を創業し、藩の保護を失った陶工達の受け皿となりました。
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