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黄蜀葵の花は朝開き、夕刻には早くもしおれて落ちてしまいますが、この絵では上へ伸びた茎に数々の蕾が膨らみ、花の後に実が育っていく様子も描かれています。当初、黄蜀葵のみで制作を進めていた御舟が構図を物足りなく感じ、円山応挙の絵にある蝶にヒントを得て、黒い揚羽蝶を描き加えたといわれています。夏の早朝にのみ見られる、黄蜀葵と蝶が生き生きと共存する光景を描き、「露潤」と題したところに御舟の創意が光る作品です。
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