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分割ー統一

ワシリー・カンディンスキー1934/1934

セゾン現代美術館

セゾン現代美術館
軽井沢町, 日本

20世紀抽象絵画の創始者の一人であるワシリー・カンディンスキーは、1866年にロシアモスクワに生まれた。モスクワ大学で法学と経済学を専攻するが、フランス美術展で見たクロード・モネの《積み藁》に衝撃を受けて、画家の道を志す。初期の作品には、ロシア象徴主義とドイツ分離派の影響が強く現れている。1912年クレーらとグループ「青騎士」を結成。1922〜33年バウハウスで教鞭を取るも、ナチスの迫害を逃れパリに亡命する。晩年に至るまで、抽象絵画のさまざまな可能性を探求し続けた。

1933年ナチスによってバウハウスが閉鎖され、失職したカンディンスキーは、マルセル・デュシャンの熱心な勧めよってパリ移住を決意する。本作はカンディンスキーのフランス時代の始まりとなる1934年に描かれた作品である。もはや幾何学的な形態と構成的な構造は姿を消し、代わって微生物を描いたかのような有機的な形態が描かれている。

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