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右側の花見を楽しむ二人は、お揃いの桜の紋があしらわれた着物をまとった姉妹。姉はさりげなく袂の端を帯に挟み、着物を汚さないための心得が光る。左側には、舞い散る紅葉の下、その美しさに心惹かれている母子(ははこ )の姿。床机に腰掛けて紅葉を眺める母親は眉を剃っているが。これは「青眉」と呼ばれる、結婚して子が生まれたあかしで、明治時代の京都でも見られた風習だった。結婚後、3人の娘を生み育てた小坡らしい、家族のあたたかな情景を描き出した作品。
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