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富士の麓で行われている巻狩の様子を描いている。巻狩とは獲物を多人数で囲い込み捕らえる狩猟の一種で、中世には武士の軍事訓練として行われており、富士の巻狩と言えば源頼朝が催した狩りが有名である。馬や猪にまたがり今まさに獲物を仕留めようとする者や、逃げ惑う動物たちが描かれる一方で、幔幕から顔を覗かせる者や転倒してひっくり返っている者、兎にまたがって逃げる猿もおり、その動きや表情はどこかユーモラスである。
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