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回天慧杲(1794~1853)は、江戸後期の曹洞宗の禅僧。天保13(1842)年、宇治の興聖寺28世となり、示寂まで住した。弟子に永平寺61世となった久我密雲がいる。機峰峻厳な宗風で風外本高と並び称され、幕末期の宗門を支えた。遺墨も多く、風雅な絵を残している。本図は茶碗を描いたもので、素朴で洒脱な感じの絵柄で、禅と茶の世界の一体感を感じさせる。署名の「宇水」は宇治川、すなわちその近傍にある興聖寺を意味し、興聖寺住持中(1842~1853)の晩年の作であることが知られる。
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