風外慧薫(1568~1654?)は江戸前期の曹洞禅僧。上野国出身。絵画にたけ、とくに達磨の絵と布袋の絵は有名である。曹洞禅僧で風外和尚といえば、「たこ風外」こと風外本高も有名だが、風外慧薫は自ら穴に身を投じて、示寂したため「穴風外」と呼ばれる。
日本では七福神の一として有名な布袋は、中国の後梁時代に実在した禅僧である(?~916)。常に布の袋を携えている姿に特徴があり、袋には身にまとう物や喜捨された物のうちで余ったものをたくわえていたという。明州(現浙江省)の出身で、名を契此(かいし)といった。身体は小柄で鼓腹、吉凶や晴雨を占う能力があり、弥勒菩薩の化身と称された。