次の場所
関連コンテンツを見る
右肩の遠景に滝を配し、その水が裾にかけて段々と近くに流れてくる。その流れに沿うように松、藤、桜、牡丹、菊、紅葉などの四季折々の植物が配されている。いずれも伝統的モチーフであるが、とりわけ牡丹や菊、藤などは、細かい糸目や暈しの繊細な友禅染と刺繍によって写実的に表されている。その一方で、左裾から立ち上がる松は江戸時代小袖によく見られる定型化された表現に通じるものがあり、伝統的表現と近代的表現がうまく融合した作品と言えるだろう。京友禅の名工・三代中川華邨の作。
美術館を探索し、Art Transfer、Pocket Gallery、Art Selfie などで芸術作品をお楽しみいただけます