丸紅が設立50周年記念事業の一環として、約3年半の歳月をかけ取り組んできた「伝・淀君の小袖」復元プロジェクトが完成しました。
これは、豊臣秀吉の側室“淀君”の時代(1567~1615)、つまり安土・桃山時代の衣装を現代によみがえらせようという壮大な取り組みです。
左上方の縫い込み部分に「ふしみ殿御あつらへ」と読める墨書きがあり、豊臣秀吉の側室、淀君着用の小袖の一部と推測されているこの一片から、壮大な構想が静かに始まりました。そして、養蚕から糸作り、織布、絞り、染め、仕上げまで、400年もの昔をできる限り忠実に復元しようというこの構想を現実のものにするため、多くの専門家の方々の知識と技術が結集されたのが「伝・淀君の小袖」復元プロジェクトです。