扇骨(せんこつ)づくりです。アクを抜いて決まった幅と長さに割り出した竹を薄く削り、竹の厚みを整え、骨の原型をつくります。「目あな」と呼ばれる骨を束ねる穴を、舞錐(まいぎり)とよばれる専門の道具をつかってうがちます。「目あな」に串を通し何百枚もまとめ、二、三日水につけてやわらかくします。その後「あてつけ」といって、湿った骨の表面を「脇かき」とよばれる特殊な形の包丁で削り、骨のかたちにしていきます。青味をとり乾燥させるため天日干しし、猪の牙でできた「猪牙(いのき)」で磨きます。その後、色付けをしたり、塗や彫などの装飾を加えます。