藤浩志は、1980年代後半に青年海外協力隊の美術隊員としてパプアニューギニアに派遣され、その時の経験が源泉となり、国内外で精力的に展覧会やアートプロジェクトを手掛けているアーティストです。本作品は、中南米地域の日系人及び関係者の方々から、日本人移住地に生息する動物や植物とのエピソードを募集し、その情報をもとに制作された作品です。それら地域に生息するさまざまな動植物たちを、人々からのメッセージを伝えるメッセンジャーと見立て、来館された方々が、それらのメッセージを受け取り、そして、未来へ向けたメッセージを書き残していける、コミュニケーションをテーマとした参加型の作品です。