「今はいい仕事して、職人でもいいという時代ではなくなりました。とても漆の仕事がやりづらい世の中になってしまいましたが、少しは時代に合ったことをしてゆかないと、どんどん衰退するばかりなので、皆さんのアドヴァイスも戴きながらやってゆけたらいいなと思っています。西村家はもともと茶道具が主ですから本筋は大切にしながらも、撓めのような作家仕事と「天雲」のようなプロダクト的な仕事も挑戦したいし、製造ラインとして、きちんと数を作れるようにしたい。そのためには自分の弟子を育てるのも含め、木地師さんも育てていけたらいいなと思います」と西村さんは語ってくださいました。