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立花家に伝来した軍書の「武旗武幣武幕」の巻に記された大将の旗の仕様に沿って作られている。ただし、軍書では家紋を中央に配するように図示されているのに対し、この旗には左右二つの家紋、杏葉紋と祇園守紋があらわされる。杏葉紋は宗茂所用と伝わる道具にみられる形、祇園守紋は忠茂が使っていた形となっている。父子がともに出陣した、島原の乱(一六三七〜三八)に際して用意されたものであろうか。
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