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水口細工は『守貞謾稿』という江戸時代後期の風俗、事物を説明した百科事典にも多数掲載されています。特に葛籠笠については17世紀中葉に女性用の笠が流行し、その後停滞しますが、19世紀中頃の嘉永年間には男性用の葛籠笠が大流行したと記されています。表は黒漆に定紋、裏は朱漆を塗った陣笠が登城の時に軽いと重宝され、一時は注文が殺到して水口から江戸へ輸出したとの逸話が残っています。水口宿の名物の域を超え、水口の主要輸出品であった可能性があるのです。
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