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上塗りで使う漆は、濾し紙(こしがみ)を使ってゴミを取り除いたものを使います。なお、京漆器で使う濾し紙は吉野紙です。刷毛は油で洗っていますが、その油を取るために何回も洗います。刷毛の中にも埃が入っているので、それを洗い出すためでもあります。一度に全部塗ろうとしても無理なので、2回に分けて塗ります。「衝く立て」という道具を使いますが、これは糊で竹筒を接着したものです。この竹筒は持ち手になっていて、これを持って上塗りするようになっています。この後、これを使い風呂で返しという作業をします。
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