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クリエイターとともに歩むマンガショップ「とらのあな」とは?

秋葉原を本拠地とする、マンガショップ「とらのあな」。専門にあつかう「同人誌」の魅力と、彼らの歩みについて聞いた。

「とらのあな」秋葉原A店、B店外観出典: 撮影=池ノ谷侑花(ゆかい)

「とらのあな」は、個人作家が描く同人誌を中心に扱うショップだ。
実店舗は主要都市にあり、オタクカルチャーの街・秋葉原を本拠地とする。

株式会社虎の穴 満岡猛販売本部部長ポートレイト出典: 撮影=池ノ谷侑花(ゆかい)

「とらのあなは、コミックマーケット帰りに秋葉原に立ち寄るお客様に向けて、同人誌販売するところからスタートしました。同人誌と、同人誌が好きなお客様が好む商業マンガ、小説、アニメ、ゲーム関連を置いています」と、株式会社虎の穴販売本部部長・満岡猛さん。秋葉原の店舗は、男性客がメイン。

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秋葉原は、日本の首都・東京のなかでも、日本を代表するオタクカルチャーの発信地だ。「電気街」エリアにはマンガ、アニメ、ゲームの専門店が点在し、ファンが集う拠点となっている。東京駅に近いという地の利もあり、日本のみならず、海外から訪れるファンも多い。

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創業当時からオタクカルチャーを盛り上げ、お客さんと同人誌との出会いの場をつくってきた「とらのあな」。
同人誌の魅力や、変わりゆく時代や地域における新たな試みについて話を伺った。(取材は2020年7月)

とらのあなA 店の同人誌コーナー出典: 撮影=池ノ谷侑花(ゆかい)

同人誌の魅力は個人の『好き』への共感
「同人誌の魅力は、個人の『好き』が集約されているところ。『この作家は作品やキャラクターをこう見てくれているんだ』という共感と喜びがある」。

「当店では、作家の本づくりを応援するために、作家と作品を広める役割をしたい」。

期間限定で開催される、クリエイターの作品展示企画展の様子出典: 株式会社虎の穴

クリエイターの認知度を広める作品展示の開催
各店舗では、同人誌作家が手がけた商業アイテムを置き、クリエイターを紹介するコーナーを設けている。秋葉原本店では、作家の展示を行う企画展を定期的に開催。感度の高い同人誌ファンに向けて発信する。
「同人誌を描く作家を育てる支援をしたい。僕達は『クリエイターのファミリーになろう』と言っています。作家にとって、気兼ねなく頼れる存在になりたい」。

秋葉原の街並み出典: 撮影=池ノ谷侑花(ゆかい)

オタクカルチャー発信地・秋葉原の懐の広さ
電気街とオタクカルチャーが共存する秋葉原は変化を受け入れる街。
「秋葉原にはやりたいことをやらせてくれる土壌がある」。

「2009年当時少なかった女性向け同人誌を置き、女性顧客層のニーズを掘り起こせた。自分たちの規模ではこの街でカルチャーを起こすより、お客様が行く場所に店舗を置く発想」。

「ここ5年で観光客とビジネスマンが増えたが、お店は地域に根ざし、リアルの場を大事にしていきたい」。

とらのあなB 店同人誌コーナーの一角出典: 撮影=池ノ谷侑花(ゆかい)

海外客が「本物」を求めて来店する
海外客も多い秋葉原。秋葉原店には男性向けメインのA店と女性向けメインのB店があり、現在はB店を「面白いことができる場」として展開。「B店1階はサンリオグッズを置き、上階に女性向け同人誌を置いています。B店来店の2割が海外客で、日本語で書かれた「本物」こそ欲しいというニーズがあります。海外来店の男女比は3:7ですが、購入金額で見ると男女半々です」。

とらのあなB 店同人誌コーナーの一角出典: 撮影=池ノ谷侑花(ゆかい)

今後の動きとコロナ禍での課題
大勢の客が来店するとらのあなだが、課題もあるという。「若年層の取り込み。いまはスマートフォンを中心にさまざまな娯楽に行き、単価が高い同人誌に趣味を持ちにくい」。
新型コロナの影響も大きい。「同人誌即売会が中止になり、クリエイターがリアルでの発表の場を失い、新刊を控えている状態。我々はクリエイターに育ててもらった会社なので通販も含めて創作活動を応援していきたい」。

とらのあなA店1Fの内観出典: 撮影=池ノ谷侑花(ゆかい)

クリエイターとファンを繋ぐとらのあなには、ユーザーと歩む姿勢がある。秋葉原には進取の気風があり、オタクカルチャーもその土壌のなかで育まれてきた。

近年ビジネス街としても発展している秋葉原で、新たな企画を立てユーザーを開拓するとらのあなのチャレンジは、秋葉原の街のありようとも重なって見える。

提供: ストーリー

協力:株式会社とらのあな

聞き手:渡辺由美子
撮影:池ノ谷侑花(ゆかい)
編集:宮﨑由佳(美術出版社)
監修:宮本大人(明治大学)
制作:株式会社美術出版社
2020年制作

提供: 全展示アイテム
ストーリーによっては独立した第三者が作成した場合があり、必ずしも下記のコンテンツ提供機関の見解を表すものではありません。
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