コンポステーラの最初の巡礼者

イスパニアにおける大ヤコブに対する崇拝の起源と、一連の伝説、口頭伝承、文献の一部である、イリアフラビアの中世教区から離れた場所での彼の墓の発見。

サンティアゴ大聖堂のこの細密画トゥンボ・アは、12世紀の重要な記録が残された写本で、イリアフラビア教区司教、テオドミロ、使徒ヤコブとその弟子セオドア、アタナシウスの墓の発見を再現しています。

使徒の遺骨が発見された場所、Locus Sancti Iacobiの周りに生まれた最初の村は、サンティアゴの町の起源と中世のコンポステーラへの巡礼の始まりを示しています。

9世紀半ばのテオドミロ司教の墓の蓋の発見は、使徒の墓を発見した、この伝説的なアイルランド人司教の存在を確認するのに役立ちました。司教は、サンティアゴ・デ・コンポステーラに、アストゥリアス王アルフォンソ2世によって建てられた、最初の大聖堂の隣に埋葬されました。

伝統によると、9世紀中、アストゥリアス王アルフォンソ2世、アルフォンソ3世が、オビエド宮廷と共に聖ヤコブの墓を訪れた、最初の著名な巡礼者であったと考えています。これが、今日、原始の道と呼ばれている巡礼の道の原点になります。

巡礼の道の最初の段階では、巡礼崇拝を促進し、コンポステーラ教会に土地と利益を与え、使徒の墓の近くに最初の教会とアンテアルターレス修道院の建設を進めたのはアストゥリアス君主です。

アンテアルターレス修道院の僧侶たちは、11世紀から12世紀の間に、この需要に応えるために大聖堂の組織が作られるまで、使徒の墓の崇拝を管理する責任がありました。

現在のアンテアルターレス修道院には、9世紀から12世紀の間、最初の巡礼教会で使徒の祭壇の一部を形成した、ローマ式祭壇が保存されています。これは、ディエゴ・ヘルミレス司教から僧侶に贈られた物です。

11世紀以来、サンティアゴは巡礼の中心地として一つになり、非常に人気のある時期を迎えます。11世紀から12世紀の間、巡礼の道は、グレゴリウス改革からの遺物の崇拝から生まれた新たな精神性によって人気になりました。

巡礼者の通過のための施設は、王族、無宗教の貴族、司教、騎士修道会、そして特に、修道院によって支えられます。サモス修道院など、クリュニー会によって支援されている基盤の密なネットワークが、巡礼の道に沿って、広がります。

歴史を見ると、11世紀と12世紀は、サンティアゴの巡礼の黄金時代であると考えられます。イベリア半島の他に、フランス、イタリア、中央ヨーロッパおよび東欧、イギリス、ドイツ、さらにはアイスランドからも多くの巡礼者が巡礼しました。

ヘルミレスは、外交スキルのおかげで、1120年、市の最初の大司教になりました。ロマネスク様式のサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂の建設の再開を戦略的に進めました。彼の任務の下、袖廊が完成し、翼廊全体（大聖堂を横断する翼）が建設され、主身廊の建設が開始されます。

彼の時代には、銀装飾のファサードも建てられました。これは、裁判の背景、町における彼の権力を示す空間として機能しました。そのティンパヌムの彫刻は、キリスト、人間、そして神の二重性を表しています。

さらに、ヘルミレスは、巡礼と巡礼の推進のための都市計画を進め、例えば、レヒストルムはイストリア・コンポステラーナとも呼ばれ、政府の主な行為について記録し、そして有名なカリクストゥス写本があります。

カリクストゥス写本は、5冊の本で構成されています。第1書、最も広範囲にわたる本には、大聖堂の典礼に関する事柄が記載されています。第2書には、最も有名なヤコブの奇跡に関する22のエピソードが書かれています。

第3書には、エルサレムからガリシアまでの使徒の遺体のトランスラティオ（移葬）について書かれています。第4書は、サンティアゴ巡礼の道における、シャルルマーニュの冒険について記載されています。第5書は、フランスの巡礼のルート、フランス人の道について書かれています。

また、写本で歴史的に非常に価値があるのは、ヨーロッパでのポリフォニック音楽の最初の例となる可能性のある曲の楽譜です。