巡礼の道の犬、ミチ

巡礼の道の犬、ミチの話をご覧ください。この犬は、2人の日本人女性に助けられ、日本に居場所を見つけたのです。

作成: Regional Government of Galicia

巡礼の道動物保護協会

Michi with Kimiko, Tamano and Hiroko, the day of the reunion出典: APACA

サンティアゴ巡礼の道で捨てられた犬が、2人の日本人女性の巡礼者と出会い、彼女達に助けられる時に生まれた愛と友情、団結の物語をご覧ください。

Michi on the Camino出典: APACA

出会い

2019年5月、ウチイ・キミコさんとハヤシ・タマノさんがフランス人の道を歩いていて、ポルトマリンの近くで、1匹の疲れ果てたカタロニアン・シープドッグが、彼女達のそばに来て、お腹を空かせた様子を見せるのでした。初めてその犬に出会った2人は、迷わず助けようとします。次の日、この犬は2人と一緒に巡礼に出ます。

Michi, recovered and safe at APACA出典: APACA

パラス・デ・レイに着く頃には、2人はとても心配で、10人以上の人、近所の人、巡礼者に聞いてみますが、この犬が捨て犬であることに気付きます。

Michi on the day of his arrival at APACA出典: APACA

2人が困っている噂はパラス・デ・レイ市役所にも届き、市民救急隊をそこに送り込み、犬を保護しました。犬の行方を心配した2人は、SNS上にこの事を投稿し、巡礼の道動物保護協会に連絡し、協会が犬を助けに行きました。

Vilar de Donas Church(12th Century)Regional Government of Galicia

残念ながら、その市庁舎は、フランス人の道の多くの自治体と同様に、動物を適切に世話することができる保護サービス、避難所、または捨てられた動物保護サービスがありませんでした。

Michi's Kanji, written by Megumi出典: APACA

巡礼の道の犬、ミチ

ミチは、日本語で「道」という意味です。これは、キミコ、タマノ、APACAがこの犬に付けた名前で、この犬は、保護協会の歴史で最も有名な犬になります。巡礼者によって救助された他の犬も、Way、CamíまたはCaminoなど、犬を見つけた場所である「道」という意味の名前が付けられています。

Michi in APACA出典: APACA

ミチは、日本に行くための準備、手続きにかかった、6か月の間、APACAで保護されていました。非常に短い時間に、彼は、並外れた、賢く(その日キミコとタマノに近づいたというだけでなく)、守る犬で、リーダーで、活力があり、適応能力が非常に高いことが分かりました。

Michi in APACA出典: APACA

協会で世話をしてもらった間、スタッフ、ボランティア、巡礼者、新聞記者、近隣住民、訪問者、兄弟犬達Way、Camí、Silver、Yiは彼が大好きでした...

Kimiko, Tamano and Hiroko attending to the press出典: APACA

彼の話は、ガリシアの地方テレビ、スペインのテレビ局、NHK(日本のテレビ局)でも取り上げられました...

Filming of the documentary "Facebook Central Station".出典: APACA

...また、Facebookのドキュメンタリー「中央駅」にも出演しました。

Megumi Shiozawa and Raquel Freiría(2019)出典: APACA

ミチを日本に連れて帰るために、ガリシア日本協会のシオザワ・メグミさんなどの沢山の人が協力しました。(メグミさん、ありがとうございました)。

The reunion出典: APACA

日本への旅

やっと、12月24日、多くの準備、日本とガリシアの間での協力のおかげで、キミコさん、タマノさん、キロコさん(2人の友達)が、ミチを迎えにやって来ました。また、マスコミに取り上げられる事になりました。

APACA people and furries with Michi in Casa Pontesarela出典: APACA

この期間、ミチと時間を過ごしたAPACAの人達、犬達は、彼女達とクリスマスの期間を一緒に過ごし、仲良くなり、犬にとっての適応プロセス、変化がスムーズに進むように手配します。サンティアゴのCasa Pontesarelaは、犬に優しい宿泊施設を無料で提供しました。

Kimiko and Michi at the airport出典: APACA

ミチにとって日本までの旅は簡単ではありませんでした。なぜなら、航空会社は、旅客が貨物室にいる動物を見に行ったり、世話をしたりする事を許可していないので、動物にとって非常にストレスになるからです。数か月間に渡り、APACAは、フライトスタッフ、航空会社に対して連絡し、リスクを最小限に抑えるようにしました。

Michi with Soshichi San and Haruyo San.出典: APACA

幸運な事に、全てが上手く行き、ミチは、1月2日に新しい家に着きました。そこでは、キミコさんの両親、ハルヨさんとソシチさんが待っていて、最初からこの犬を引き取る事をサポートし、大阪の彼らの家でミチを飼うことになりました。

Michi, Way, Camí and Yitiom出典: APACA

サンティアゴ巡礼の道には、毎年、約2000匹の犬が人間と巡礼を行います。その他、ガリシアのフランス人の道にある市町村だけで、5万匹が飼われています(大半が繋がれているか、1つの場所に入れられています)。巡礼の道全体で、毎年、何千頭もの犬が捨てられたり、迷ったりしますが、多くが、ミチのようなハッピーエンドを迎えずに一生を終えています。

Michi and Kimiko in Japan出典: APACA

ミチ、APACAと彼を救った2人のクリスマスストーリーは、ハッピーエンドで、1年以上経った今でも、私達の愛するミチから定期的に動画やメールが送られてきます。ミチの散歩や熊野古道の巡礼の様子で、美しい日本の風景を見ることが出来ます。熊野古道は、日本で非常に有名な巡礼の道です。

Raquel Freiría, APACARegional Government of Galicia

Raquel Freiría, APACA
00:00

捨てられた犬を見つけたらどうすればいいですか?

1.プレートに犬の名前、飼い主の連絡先が書いてあるかを確認します。
2.地域で聞いてみましょう、放し飼いでも、飼い主がいる場合が多いです。
3.地域警察(092)または市役所(010)に電話をしましょう。どちらも、捨て犬に関して管轄の場所があります。
4.APACAに電話して、情報を聞いたり、助けてもらう事が出来ます。写真と場所を送り、その犬について投稿し、手伝ってもらう事が出来ます。
5.また、動物病院に連れて行き、チップが入っているかどうかを確認することも出来ます。

Yi at APACA headquarters出典: APACA

怪我をしている場合はどうすればいいでしょうか?

1.動かさないでください。必要な場合、陰を作ったり、雨や寒さから守ってあげましょう。
2.食べ物を与えないでください。確実な場合、水だけは与えても構いません。
3.112に電話をして、現在位置を伝えましょう。
4.APACAなど、動物保護協会、避難所に連絡しましょう。
5.助けを待っている間は、落ち着いて、動物んいプレッシャーを与えず、もし、野生動物の場合は、少し離れた場所にいましょう。

提供: ストーリー

この展示はAPACAによって作成されました。

APACAとは、巡礼の道動物保護協会で、2015年に設立された、地域の動物保護協会であり、公益事業体に指定されており、2018年にサンティアゴ巡礼の道賞を受賞しました。その主要な目的は、動物保護、犬に優しい社会の促進、巡礼の道の価値観に沿って、倫理的で、全ての動物に敬意を示すサンティアゴ巡礼の推進です。

この文章で使われる性別の戦略に関する、インクルーシブ言語に注意し、文章の読み書きを困難にしないための注記:

- 人について書く時、常に、「人(Personas)」と女性形の性を使います。
- 雄犬、雌犬について話す時、「雄犬(Perros)」を使います。
- 巡礼犬について話す時、サンティアゴ巡礼を行う、雄犬、雌犬については男性形を使います。一緒にサンティアゴ巡礼を行う、犬と人の組み合わせの場合、perregrin@sという言葉を使います。

提供: 全展示アイテム
ストーリーによっては独立した第三者が作成した場合があり、必ずしも下記のコンテンツ提供機関の見解を表すものではありません。
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